FCME (Foundation Course for Medical Education)

〜参加体験&Web討議混合型プログラム〜

 

 

名古屋大学への事務局移転に伴い、本ページは2023年3月31日(金)をもって更新終了いたしました。

2023年4月以降のFCME最新情報につきましては、下記事務局までお問い合わせください。

 

■□■ FCME事務局 ■□■

名古屋大学大学院医学系研究科
総合医学教育センター
Tel. 052-744-2769
Mail : 〈sakata-hatsuna@med.nagoya-u.ac.jp〉
事務局担当 佐方

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長らく京都大学FCMEページをご愛用いただきありがとうございました。

 

〜以下は2022年度までの情報です〜

 

2022年度版ハンドブック(pdf)オープンキャンパス情報はこちら / 応募方法はこちら

 

 

 現場で働く指導医のための 医学教育学プログラム ー基礎編ー

本プログラムの概要と目的                         

 本邦には現在約30万人の医師がおり、そのほとんどがキャリアのどこかで教育に関わります。例えば大学で働く教員の先生は学生や院生の教育に、臨床研修病院で働く先生は初期研修医指導に、開業して診療所で働く先生は患者教育に。ただ医学部では「教える」ということについて学ぶ機会はほとんどありません。そうすると、どうしても「自分が教わった方法」で教えることになりがちなのですが、多くの先生がその「自分が教わった方法」でよいだろうかと感じたまま、教育に関わっているという現状があります。

 その意味で多様な教育方法を知って教育活動の幅を広げることは、非常に意義があります。また「なぜ教えるのか?」や「何を教えるべきなのか?」といった問いに対しても、医学教育学は一定の理論的枠組み(レンズ)を与えてくれます。本プログラムを受講される皆さんには、そのレンズを使って自分自身の教育を省察(振り返りともいいます)し、教育活動の幅を広げてもらいたいと思っています。

 医学教育学の考え方の一つに「教え方に唯一解はない」というものがあります。別な言葉を使えば「Bestな教育は存在しない」という言い方もできる。学生や研修医の数、彼らのやる気、教える内容、自分の調子、部屋の温度、など様々なものに教育活動は影響を受けます。教育に関わる者はそのような状況を全て加味しながら、どのようにしたら自分が伝えたいと思っている内容を学んでもらえるのか、と問い続けるしかありません。その際に、本プログラムが提供するレンズが皆さんの視野を広げるという形で一助となることを心から願っています。

 

このプログラムを修了すると、おそらく…
  1. 1. 医学教育学全般の知識(基本的な語彙とその概念)を習得することができる。
  2. 2. 1を用いて、自身の教育活動を多面的な視点で省察することができる。
  3. 3. 2の省察をもとに、自身および自施設の教育活動を改善することができる。

4. 医学教育に関する疑問について、これまでにどのようなことが明らかになっているのかを自身で調べることができる。

(註:学びという行為は事前にその結果を予測できない、という性格がありますので、「おそらく」という表現を使っています。この「おそらく」の意味については、プログラムの中でより詳細に学びます。)

 

授業科目(予定)

必修科目

 ○カリキュラム開発(例:カリキュラムを作る・壊す―自由な学びの場の構築)

 ○教育哲学(例:省察と構成主義)

 ○学習者評価(例:診療現場での間主観的な評価―責任ある主観とポートフォリオ)

 ○リーダーシップとマネジメント

 

選択科目

 ○量的研究の方法ー質問紙の開発

 ○質的研究の方法ーエスノグラフィー

 ○ESME Online(欧州医学教育学会が提供する医学教育コース。英語での受講になります。別途受講料が必要です) ほか


年3回の参加体験型学習(1回4日間。2023年4月、2023年9月、2024年3月の木/金/土/日を予定)と月に2回のWeb討論型学習(1回2時間、時間は要相談)による1年間のプログラムです。

 

本プログラムの受講要件

○原則として卒後6年目以上の指導経験のある医師

○患者さんはもとより、医学生・研修医、また他の医療職に対しても愛情を持って接していること

○利他的な行為としての教育に関心を持っていること

○本プログラム自体の構築/開発に協働して参加する意思のあること

○プログラム修了後、医学教育学分野に積極的・継続的に関わる意思を持った方を歓迎します。


受講費用                               

29万5千円(税込)※テキスト、PCなどは自己負担になります。


修了要件

1. Web討論型学習と参加体験型学習を合わせて1年間で120時間以上履修すること。

2. 各科目での評価で合格すること(合否判定はレポートの内容・討論での発言の質および量・自身の教育活動の映像分析内容などで行う予定です)。

修了者には京都大学から正式な履修修了証が授与されます(学位は取得できません)。


プログラム担当
  プログラム監修 小西 靖彦
  プログラム責任者 錦織 宏
プログラム副責任者 種村 文孝
木村 武司
  教育プログラム担当講師

及川 沙耶佳

宮地 由佳

谷 昇子

柴原 真知子

茂木 恒俊

高尾 義明

飯田 淳子   他

オープンキャンパス情報

開催日時

 今年度オープンキャンパスはコロナの状況を鑑み、オンラインにて開催いたします。
 複数日程の参加も可能です。

 

 @ 2022年9月22日(木)
 20:00〜21:00 FCME説明会
 21:00〜23:00 Web討論型授業「経験学習とリーダシップ開発(1)」のご見学

 授業後、アンケートのご回答を踏まえたうえでのFCME説明動画を後日公開いたします。
 アンケート内容:見学した授業のご感想、FCMEへの期待、知りたいことや質問したいこと

 

 A 2022年10月8日(土)
 9:00〜10:00 FCME説明会

 

開催場所

 オンライン開催予定

 

申込み方法

 下記フォームより、必要事項をご記入のうえ、お申込みください。

 【申込フォーム】 https://forms.gle/SCY6nrUUvdA43eGA6

 

応募方法

定員

 10名程度

 

2023年度受講生 募集期間

 2022年11月16日(水)〜30日(水)

 

選考方法

・出願書類(必要に応じて面接)による選考を行います。

・選抜においては、多様性(診療科、地域、学年、性別、医療機関の種類等)を重視します。

・年内に選抜を行います。
・年3回の参加型授業にご参加できる方のみご応募ください。
 参加型授業 実施予定:

 第1ターム:2023年4月20日(木)〜4月23日(日)
 第2ターム:2023年9月28日(木)〜10月1日(日)
 第3ターム:2024年3月14日(木)〜3月17日(日)

 

出願書類(書式をダウンロードできます)

下記5点を2022年11月30日(水) (消印有効)までに京都大学医学教育・国際化推進センターへ郵送下さい。

(封筒には「FCME応募」と朱書きすること)

書き方については「出願書類について」をご参照ください.

 

履歴書

出願許可証(受講同意書)

推薦状

志望動機と修了後の展望

医学教育の実践・振り返りレポート

 

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